『テレビの取材が来たよ』

ある日のユーフィットでの出来事。

「昨日、家にテレビの取材が来て、今後放送されるかもしれないの!!」

ご利用者様のS様が、お話しされた事から始まりました。

S様は、月に2度、主治医の先生が自宅を訪問し診療を行う

「訪問診療」を利用されています。

テレビの取材では、主治医の先生が地域の高齢者の方々で、

病院に通院することが難しい方に対して、自宅で定期的に訪問して診療を行い、

これからも自宅で住み続けることが出来るように、

24時間365日の診療を目指して、医療チームを組織して診療を行う。

その様子を取材したもので、その中でS様も映っているかもしれないというものでした。

取材を受けたのが5月中旬。

放送されるのが6月上旬。

半月先の放送の為に、

S様は、あるものを持って来られます。

それは・・・・・・

この絵葉書です。

この絵葉書を裏返すと・・・・・

テレビ番組の概要と、手書きのメッセージが。

「皆に観てほしいから、書いてきたの」

「でも、こんなおばあさんだから、周りの人が見たら恥ずかしいけど」

期待と不安な気持ちを抱きながら、

1枚1枚手書きで、何十枚も準備しておられたのです。

そして、放送日の翌日。

「Sさん、観たよ」「映ってたね!」「沢山映ってましたね。良い番組でしたね」と、

放送を観た、他のご利用者様やスタッフも感想をお伝えしました。

「こんな老いたおばあちゃんが、テレビに映っていると思ったら、恥ずかしくてテレビは観てないの。」

「でも、家族が観て、「良かったよ」って行ってくれたの」

恥ずかしさの中に、他のご利用者様やスタッフやご家族様からの反応に嬉しさを感じておられました。

長くなりましたが、最後に

テレビの放送の中で、S様は主治医の先生に、こう仰っていました。

「ここで(家で)最期を迎えたい。病院なんて行きたない。」

自宅で最期を迎えたい。

多くの方が想う気持ち。

この想いを実現する為に。

これからも住み慣れた我が家での生活が続けられる為に。

今日もユーフィット高殿のスタッフは、

運動だけじゃなく、

明るく元気な挨拶でお出迎え、お見送りして

「今日も楽しかった。また次来るのが楽しみ」という

はなまるな気持ちになって頂ける為に、頑張って参ります。

~大阪市旭区にあるリハビリ型デイサービス~

有限会社はなまる  ユーフィット高殿

生活相談員  おばたのお兄さん

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